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荒れる成人式から考える成人式へ!本来あるべき姿とは?

毎年、この季節になるとテレビなどでも「荒れる成人式」のニュースが取り上げられています。

成人式というのは、悪い方面で話題になるものが多いです。例えば、九州、沖縄あたりはその荒れ具合が毎年ニュースになっていて、警察が取締るところもあるそうです。

今では、壇上に上がって成人式を妨害する新成人が風物詩となっています。成人式の運営には大きなお金(税金)もかかっていますし、何より、支えてきてくれた両親や親戚など、周りの方々に感謝を示すための祝日です。

それを、台無しにする・踏みにじる行為は、笑いごとで済む領域をとうに超えているように思います。

では、なぜ成人式はここまでに荒れるのでしょうか。

 

根本的に成人式とは何かを理解していない

今では当たり前のように出席している成人式ですが、もともとなぜ「成人式」というものが作られたのか・・・

その当時、太平洋戦争が行われていてその終戦後に、「今の暗い雰囲気を盛り上げよう」というのがきっかけです。そして、その当時の日本政府が「自ら大人の一員として自覚を持ち、その責任を果そう」という思いを込めて、青年たちを祝福しよう!と始められたのが「成人式」です。

これらの背景を知っている人は100人中3人飲みでした!(20代の100人にアンケートした結果)

この結果を見ると、根本的に「成人式」とは何かということを理解していないことから、今は荒れる成人式へとつながっているのだと思います。

運営側(地方自治団体)と参加側(新成人)で思いがかけ離れている。

成人式に関するアンケートから、運営側としては、形式的な儀式として行う成人式に対して、参加側は楽しむ為に参加するものであるというギャップを感じました。 

歌手などによるコンサートなどのアトラクションについては、高校生・未成年・新成人において「必要である」とした回答が50%を超えた一方、市長や政治家の来賓等の紹介については、「必要ない」という回答が全ての世代で過半数を超えています。

「成人の日」記念行事あり方検討委員会 

意見の不一致から「荒れる成人式」になってしまっている一つの理由かもしれない。

ただ参加するのはあくまでも主催者である地方自治団体ではなく、新成人です。

もっと新成人の意見を取り入れて、みんなが楽しめるものであったり、地域活性化につながるようなことを、式の内容に取り入れても良いのではないかと思います。

アピール合戦になってしまっている

もう一つの理由として、成人式の場がアピール合戦になってしまっているということだと思います。多くのメディアが、かなりの枠を使い、成人式のことを取り上げます。それにより「少しでも目立ちたい!」という人が増えた結果だと思います。

成人式は当日のみのイベントであり、ハロウィンが似た例だと思います。ハロウィンはもともと、死者の魂が家族のところへ訪れる時に悪霊も一緒に来ると言われていて、悪霊を驚かせて、追い払う為に仮装するという目的があります。

ですが、今ではハロウィンも当初の目的とは形が変わり、日本では特に「仮装をして楽しむ」という日になっています。

成人式をイベントとして考えた際に、自分をアピールできるイベントになってしまっているのではないでしょうか。その事から、「もっと派手に見せたい!」「もっと大きな声で目立たないといけない!」とだんだんエスカレートしてきて、最終的にお酒を飲んで騒いで、と度が超えたものとなり「荒れる成人式」と呼ばれる事態になってしまうのだと思います。

こんな成人式を続けて良いのか考えるべき

そもそも成人式には、税金が使われています。祝日とされている成人式をもう一度しっかり見直すべきではないでしょうか。

日本として「形式的な儀式の1つ」として成人式を開催するのか、プロムのように「自分をアピールできる場」として成人式を開催するのか、この二つでは大きな違いがあると思います。

18歳に成人年齢の引き下げが目前に迫っている中、日本人としてこれから「成人式」という場をどう活かしていくのか、しっかり考えるべきだと思います。その場を無駄にするのも、とても良い機会にするのもこれから成人になる若者次第だと思います。

終わりに

実際に、私も成人式に参加したときも、やはり荒れる新成人の姿を目にしました。周りの視線を集めようと目立とうとして、日本酒を回し飲みしたり、派手な袴で騒いでいたり。

皆が集まる会場では、地元の先生が壇上でお祝いの挨拶をしてくださるはずなのに、大声で静かにするよう言われている姿に思わず胸を痛めました。新成人には、大人としての振る舞いが求められるにもかかわらず、お世話になった人に恥を書かせるような行動は目に余るものでした。

私たちが考える解決策として、まずは成人式自体をもっとみんなが楽しめるようにすることです。例えば、エンターテイメントを加え、その地域出身のアーティストを呼ぶなど、みんなが参加できるような式になれば良いなと思います!そして、これから大人へ成長する新成人たちをサポートしていきたいと考えています。

 

将来、子どもができた際に、胸を張って送り出せる成人式が日本にあれば良いなと思います。

「成人式に行きたい」と新成人が思い、「成人式に行かせてあげたい」と両親や親戚、地域の人が心から思い、お祝いできるような祝日であって欲しいなと私たちは思います。

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