2020年にNetflixで配信が始まったミュージカル映画『ザ・プロム』(The Prom)はご存知でしょうか。メリル・ストリープとニコール・キッドマンが共演し、テレビシリーズ「glee/グリー」のライアン・マーフィが監督を務めたNetflixオリジナル作品です。
これまでPROM®では、プロムの問題点や魅力、日本の成人式との違いなどを紹介してきましたが、映画として観ることで、その世界がより深く理解できるはず。今回はこの作品をレビューします。
『ザ・プロム』作品メモ
- Netflixオリジナルのミュージカル映画
- 監督:ライアン・マーフィ(「glee/グリー」)
- 出演:メリル・ストリープ、ニコール・キッドマン、ジェームズ・コーデン ほか
- 原作は2016年初演のミュージカル「プロム」
一体どんなストーリー?
ニューヨークの“元”超人気舞台俳優ディーディー(メリル・ストリープ)とバリー(ジェームズ・コーデン)。新作ブロードウェイミュージカルが大コケし、かつては数々の賞に輝いた二人も今や輝きを失い、役者生命の危機に立たされるところから物語は始まります。
起死回生のアイデアを探していた二人は、ソーシャルメディアで話題のある動画に目を留めます。それは、インディアナ州の田舎町に住む女子高生エマとアリッサが、同性のパートナーとしてプロムに参加しようとしたところ、PTA会長に猛反発され参加を禁じられてしまったというもの。参加を強行するならプロム自体を中止にする、とまで言われてしまいます。
この事実を知ったディーディーとバリーは、この機会を利用して自分たちのイメージを挽回しようと思いつき、同じくキャリアアップを狙うアンジーらとともにインディアナへ。ディーディーたちは名声を取り戻すため、エマとアリッサは2人でプロムに参加するため、それぞれが奔走することになります。
前途多難な道のりの中で、若いカップルとベテラン俳優たちが交わることで思いも寄らない騒動が起こり、やがて愛と感動のドラマが生まれていきます。
実際に観た感想
以前プロムの問題点をまとめた記事でも取り上げた通り、つい最近まで同性同士でのプロム参加を禁止している学校は少なくありませんでした。本作は、そうしたジェンダーをめぐる社会問題をリアルに描いた作品です。
エマたちの願いは一筋縄では叶いません。それでも「大切なひととプロムに参加したい」という強い思いが周りの大人たちの心を動かし、最高のプロムを作り出していく姿に胸を打たれます。
ミュージカル形式なので演者の感情がまっすぐに伝わってきて、クライマックスでは思わず涙がこぼれる場面も。実際のプロムの形式や雰囲気も忠実に再現されているので、ぜひ観ていただきたい一本です。
おわりに
結果がどうであれ、自分で考えて行動すること自体が、これからの人生やキャリアを切り開いていく。この映画を通して、そんなメッセージを受け取りました。エマとアリッサのように、成人を迎える皆さんにも「自分の人生は自分で切り開く」という強い志を持ってもらえたら嬉しいです。
そしていつか、誰もが大切なひとと一緒に、一生に一度の思い出を残せるプロムを日本でも開催できたら——私たちはそう願っています。
『ザ・プロム』は涙あり笑いありのミュージカル映画。海外文化に興味がある方や、「プロムって実際どんな感じ?」と思っている方には必見の作品です。
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※本記事は2020年に公開した内容を再編集したものです。



