少し前にアメリカ大統領選挙は世間を注目を大きく集めました。テレビで見ていた方も多いのではないでしょうか。
その時の投票率が、南北戦争後で最も高くなったことでも話題を呼びました。そこには10−20代の若者も、もちろんたくさんの人が参加しました。
一方、日本は、18歳に選挙権が引き下がったのにもかかわらず投票率は年々下がっています。
なぜ日本の若者は政治に対してここまで無関心なのか・・・
投票率の高い国と比べてどこが違うのかを今回はお話ししていきます。
まず日本の投票率はどの程度のもの?
(https://www.soumu.go.jp/main_content/000696014.pdf)
10-30代の政治への無関心は今や深刻な問題となってきています。
一方、60代の投票率は、70%を上回っています。
かなりの差がありますね。
これでは若者に対する制度が改善されるのは難しいかもしれませんね。。。
若者は年金がもらえるかどうかわからないのに払いたくないなどいろいろ言っていますが、その前に選挙にいかなければ何も変わらないというのが現状です。
これからの日本がいい方向に進むのも悪い方向に進めるのも私たち若者だと思います。
今回、世界中が注目した選挙が行われたアメリカは?
実は若者の投票率は43%と日本よりは高いもの半数を超えない結果となりました。自由を重んじるアメリカでは投票率が高いイメージがありましたが、意外と低い結果となりました。その背景の一つに、選挙制度の問題が有ると思います。
アメリカは選挙に行くハードルが高いと言えます。
日本の場合は住民台帳があり選挙の時期になると自動的に選挙人名簿に登録され、ハガキが送られてきます。ですがアメリカは住民台帳という制度がなく、自ら申請しなければなりません。
それには国が認めている身分証明証が必要になります。運転免許証や公共料金の領収証などです。
そのため特別な事情を持っている家庭では選挙に参加できないという人たちもたくさんいます。
これらの理由から選挙の投票率が少ないという現状に少しつながるかもしれません。
一番高い国はどこ?
スウェーデンを例にとってみましょう。
この表から見てもわかるとおり18-24歳までの投票率は80%を超えています!
その理由として、小学校の頃から政治に対する授業があるからと考えます。
もちろん日本でも政治に関する授業はあります。日本の場合は一般的な政治の仕組みと国会の働きや選挙についてです。
スウェーデンの場合、徹底した実践志向であるといえます。
子供たちに実社会と向き合うように促す傾向が強いです。例えば、家庭や職場での差別やいじめ、薬物乱用や犯罪まで子供や若者が現在もしくは将来に関わるかもしれない具体例を取り上げて、思想や制度を学ぶという内容になっています。
あとは小学校で実際に学校内で投票が行われることがたくさんあります。
例えば、学校で新しい遊具を買うときに限られた予算内でどんな遊具にするのか、全生徒て投票して決めます。
高校生になると、実際に国会に集まることがあります。大臣と国の課題について議論をします。その内容は議事録に載り、実際の政策に反映されることもあるそうです。
日本では政治の話をするのはタブーとされています。それは偏った考え方になるのを防ぐためだとされています。
先生の意見を聞くといういうよりは、今の政治の現状であったり、日本の政治の仕組みなどは誰もが理解し考え、行動に移す、つまり選挙に行くことが大切だと思います。
終わりに
日本の若者が政治に興味を持たないのは、授業で習う機会もなければ、わざわざテレビを見て学ぶという人が少ないというところです。
みんな口では不満を言うのにそれを変えようと、選挙にはいきません。
これでは何も変わりません。少しでも政治に対する自分の意見をもち、どの政党がこれからの日本を良くするための政策をしているのかなど考え、選挙に行く学生が増えればいいなと思います。
これをサポートするために学校で仕組みなどを学べる機会があってもいいのかなと思います。
やはりまだ、日本では座学が多く実際に学んだことをアウトプットする場所が少ないと思います。
ですがスウェーデンの例で、校内で選挙を行うのはすぐにでもできると思います。
日本では民主主義が採用されており、選挙に行くことで自分の意見を少なからず政治に反映させる機会があります。それを無駄にするのはもったいないと思います。
これからの日本のことをもっとよく考えることが大切です。例えば、今の日本は何が問題なのか、私たちが大人になった時に何が本当に必要になるのか、などだと思います。
自らの選好を口先だけで終わらせるのではなく、選挙を通して国政に反映し、将来の日本を良くしていって欲しいと思います。
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